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国破れて山河あり 城春にして草木深し

緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の発令ですっかり外出を自粛する毎日ですが、季節は変わらずに移ろっていきます。ふと、唐の詩人、杜甫(とほ)が詠んだ『春望』という五言律詩の冒頭が頭をよぎります。國 破 山 河 在     (国破れて 山河在り)城 春 草 木 深   (城春にして 草木深し)感 時 花 濺 涙   (時に感じて 花にも涙をそそぎ)恨 別 鳥 驚 心   (別れを恨...

隅田川(東京都江東区・中央区)の夜景を見てきました

新型コロナウイルス感染対策のため、今年も隅田川花火大会が中止になりました。テレビ中継でですが、見るのを楽しみにしていましたが、しかたないです。来年の開催も難しそうですね。そんな中、東京五輪のときもライトアップされていた隅田川の橋がまたライトアップを再開しました。自分のスマホで撮った写真はあまり綺麗に写らなかったので、毎日新聞の記者が撮った写真を代わりにあげておきます。夜景が綺麗すぎて手ブレしたのか...

千葉中央駅(千葉県千葉市中央区)のクリスマスツリー

京成電鉄の千葉中央駅(千葉県千葉市中央区)の駅ビル通路に今年もクリスマスツリーが飾られました。昨年よりもちょっと豪華になったような気がします。気のせいでしょうかね。「ジングルベル」...

いよいよ令和元年がスタート

2019(令和元)年5月1日に皇太子さまが126代天皇に即位し、令和時代が始まります。紀元前660年に即位したとされる初代神武天皇から数えて126代目の天皇です。新天皇が天皇位にある期間が令和時代となります。昭和生まれは私は新しい年号に「和」がついて親しみを感じてます。年号の制定は大化改新以来長らく朝廷(天皇)の仕事でしたが、現在は元号法という法律によって内閣が決定します。江戸幕府が1615年に制定した禁中並公家諸法...

新宿公園(千葉県千葉市中央区)が開花

教室前の新宿公園(千葉市中央区新宿)に咲く桜並木もちらほらと開花し始めました。いいですね。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(在原業平)です。「さくら(合唱)」...

冬はつとめて

昨夜降り始めた雪は早朝にはやんでいて、午前9時頃にはだいぶ溶けていました。羅針盤ゼミナール千葉校前のピラミッド噴水(→新宿公園内にあります)の頂上にはわずかに残雪が見てとれます。平安時代に清少納言が書いた随筆『枕草子』の第一段の冬の記述を思い出します。「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、...

今年もたまプラーザ駅のクリスマスツリーが綺麗です

今年も東急田園都市線たまプラーザ駅前(神奈川県横浜市青葉区)にはクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションで構内がほんわかと温かくなっています。もっと巨大で豪華なツリーを飾っている駅もありますが、私はこれぐらいが心地よいですね。「ジングルベル」...

中秋の名月

空気が澄み、月が一番美しく見える季節が秋です。旧暦8月15日の夜に見える月は「中秋の名月」と呼ばれますが、この日に見える月は一年で最も明るく美しいとされ、お供えを用意して月を見上げたり、各地域でさまざまな行事が行われています。十五夜の祭りとは、中秋の名月を愛でながら秋の収穫物を供えて収穫を祝う行事です。文献をさかのぼると奈良時代には既に宮中で行われていたことが分かります。鎌倉時代の日記にも、将軍御座...

ナスとキュウリを見るとお盆を実感します

 立秋を迎え、8月は暦の上で秋となりますが、今年はうだるような暑さがまだまだ続きそうです。 さて、8月はお盆を行う地域が多く、各地で精霊供養に由来する催しが行われます。「盆」とは、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の略で、インドから中国を経て、飛鳥時代の日本に伝わりました。この「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が日本に古来からあった「魂祭り(たままつり)」の風習と合わさり、祖先の精霊を迎える「お盆」になったの...

七夕と夏の大三角形

7月7日といえば?-「(日中戦争開戦の端緒となった盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)の発生日」ー と答えた人は、らしんばん生らしくていいのですが、世間一般的には「七夕(たなばた)」でしょうね。年に1度、おり姫星とひこ星が、天の川を渡って会うことを許された特別な日。7月7日前後の午後9時過ぎに東の空を見上げれば、2、3個の明るい星を見つけられることができます。これがおり姫星とひこ星で、北寄りにあって、先にの...

鎌倉の紫陽花の名所

6月といえば紫陽花(あじさい)、と子どもの頃からそんな印象をもっています。紫陽花の学名はhydrangea(ハイドランジア)といい、「水の容器」という意味を持っています。梅雨の季節に水を湛えて咲く花の名としてぴったりです。教室のある千葉市内にも昭和の森や泉自然公園など、紫陽花の名所はありますが、神奈川県民の私としては、やはり鎌倉の紫陽花を推したいです。6月の鎌倉は、お正月と並んで混雑する時期ではありますが、どちら...

打倒五月病

新学期が始まって1カ月が経とうとしています。 新しい学校やクラスには慣れましたか。しかし、「慣れたころ」は油断の時期でもあります。授業態度、提出物忘れ、遅刻などで、注意を受けないようにしましょう。「慣れ」 が 「ダレ」 につながらないように、緊張感を持って行動してください。 また、勉強が難しくなってくるのも5月ぐらいからです。授業は集中し、その日のうちにしっかりと復習を行って下さい。毎日復習を欠か...

世の中に絶えて桜のなかりせば

ご入学・ご進級おめでとうございます。 まだまだ冷え込む日が続いておりますが、町を散策すると桜の蕾が膨らみ始めたことに気がつきます。 平安時代の歌人である在原業平(ありわらのなりひら 825年~880年)は、「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」(『古今集53』)と詠みました。 世の中に桜というものがまったくなかったら、(今日は咲いたかな、散ってしまったかなと、心配したりやきもきすることもなく)...

ひな人形と謎の右大臣

寒さも少しは緩んできたようで、立春を過ぎ、日差しに春の訪れを感じるようになりました。春になると、長雨や桜が季節の風物詩としてすぐに思い浮かぶかと思われますが、春を告げるものは海からもやってきます。魚へんに春と書く「鰆(サワラ)」 です。日本近海では、冬を除いた春夏秋に獲れる魚ですが、春には産卵のため沿岸部に押し寄せるため、春の魚という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。  さて、2月も下...

東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ

梅の便りが届く季節となりました。1月から2月にかけて、寒さの厳しい中に咲く梅の花は、澄んだ青空はもちろん曇り空にも映える素晴らしいものです。鎌倉時代に成立した説話『古今著聞集』には、関白藤原頼通(ふじわらのよりみち)と大納言藤原公任(ふじわらのきんとう)が春・秋の花のどちらがすぐれているかについて論じる話が載っており、関白は「春は桜が最もすぐれていて、秋は菊が最高だ。」と言い、大納言は「梅がございます...
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