三越千葉店(千葉県千葉市中央区)の最後の日
「店前現銀無掛値」(たなさきげんきんかけねなし)、三井越後屋(三越)は江戸時代の1683(天和3)年に三井高利(みついたかとし)江戸本町1丁目に呉服店「越後屋」を開業して以来の老舗です。
しかし、地元の人に「千葉三越」の愛称で親しまれてきた三越千葉店が2017(平成29)年3月20日に閉店しました。千葉市郷土博物館(通称千葉城)の天守でも高度経済成長期の千葉駅周辺の経済を支えてきた老舗というような説明がありましたが、ついに閉店となりました。
三越千葉店は、江戸時代の1743(寛保3)年操業の地場百貨店の「奈良屋」と三越による百貨店「ニューナラヤ」として1972(昭和47)年に現在地に開店し、1984(昭和59)年10月にニューナラヤから株式会社千葉三越に商号が変わり、さらに2003(平成15)年からは「三越千葉店」として営業を続けてきました。
ピーク時には年間売上高507億円を計上しましたが、2015(平成27)年度は約126億円と4分の1の規模に縮小したようです。千葉に本部を移してからもパルコが閉店したり、セントラルプラザが閉店したり、何かと百貨店の閉店が相次ぎ、千葉駅周辺の活気が弱まっているように感じていました。もともとは隣接していた千葉そごう(そごう千葉店)がJR千葉駅や形成千葉駅に直結する駅前に移転してしたこともあり、商圏状況が変化したことも影響したのでしょう。実際、千葉駅周辺を歩いてみてもそごうには足は向くが、三越には足が向かないという人は、私たけではなかったようです。
しかし、長年あった老舗が閉店となると、やはり寂しいようです。閉店セールをやっているためか、ここに来てずいぶんと人だかりができているように感じます。三越千葉店のビルにはこの先、何ができるのでしょうか。
閉店数日前
閉店前日
閉店当日
お疲れ様でした。
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