湯島天満宮(東京都文京区)を訪問しました
湯島天満宮(→東京都文京区湯島)は湯島天神とも呼ばれ、社伝によると古墳時代前期の458(雄略天皇2)年1月に、勅命により天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀る神社として創建されたと伝わります。
雄略天皇といえば埼玉県稲荷山古墳(→埼玉県行田市)から「辛亥年(→471年)」「獲加多支鹵大王(→ワカタケル大王=雄略天皇)」と刻まれた鉄剣(→国宝)が出土したことで知られています。この発見により既に発見されていた熊本県江田船山古墳(→熊本県玉名郡和水町)の「獲□□□鹵大王」と刻まれた鉄刀の文字が「ワカタケル大王=雄略天皇」と読めることが判明し、5世紀後半までに大和政権の勢力が九州から東国まで及んでいたと解釈されることにつながりました。創建の頃には雄略天皇の権力が東国に及んでいたのでしょう。
南北朝時代の1355(南朝正平10/北朝文和4)年に、荘民の請願により菅原道真を勧請して合祀して天満宮となりました。江戸時代には徳川将軍家の崇敬を受け、多くの儒者や文人が訪れる一方で、江戸時代後期の文化文政期(1804年~1830年)には富籤(とみくじ→宝くじ)の興行の場としても栄えました。江戸幕府が公認した目黒瀧泉寺、湯島天満宮、谷中感應寺は「江戸三富」と呼ばれ、集まったお金は幕府へ冥加(→税金)として納めたり、社殿の修築費用に充てられました。
〖祭神〗
・天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)→技芸上達の神
・菅原道真(すがわらのみちざね)→天神・学問の神
〖摂社〗
・戸隠神社(とがくしじんじゃ)
→祭神は天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)
〖末社〗
・笹塚稲荷神社
→祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
【湯島天満宮】





























【戸隠神社】


【笹塚稲荷神社】




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