神明社(神奈川県川崎市麻生区)を訪問しました
神明社(→神奈川県川崎市麻生区王禅寺東)は、琴平神社拝殿の近くにに鎮座さる旧王禅寺村の鎮守五社の1つで、戦国時代に小田原北条氏の家臣であった吉垣氏が創建したと伝わります。
江戸時代後期の1830(文政30)年に編纂された『新編武蔵風土記稿』王禅寺村の条(→項目)にも、神明社・白山社・稲荷森(とうかもり)稲荷社・山王社・第六天社(比川社)の五社が村持ちの社(やしろ)として掲載されています。
1559(永禄2)年作成の『小田原衆所領役帳』をには、麻生郷は北条氏の家臣布施蔵人佑(ふせくろうどのすけ)が82貫500文の知行を与えられたとありますが、北条氏の滅亡とともに所領は豊臣方に没収されたようです。「尾作家文書」によると吉垣三十郎は1590(天正18)年の小田原合戦で北条氏が滅亡した後、神明社前に居を構えて帰農し、石垣家は江戸時代には旧王禅寺村の名主の1つであったと記録が残ります。神明社はおそらく北条氏滅亡後に石垣家が帰農した後に創建されたものと思われます。神明社の周辺を歩くと石垣姓の表札を掲げた民家がいくつかありました。




















〖祭神〗
・天照大神(あまてらすおおみかみ)
・大国主命(おおくにぬしのみこと)
【神明社】






















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