実相寺(神奈川県鎌倉市)を訪問しました
弘延山 実相寺(→神奈川県鎌倉市材木座4丁目)は、日蓮の本弟子で六老僧の第一位・日昭が開山、風間信昭(→南北朝時代に南朝方の越後守として活動)が開基した日蓮宗寺院です。日昭は1323(元亨3)年に死去しているので創建は鎌倉時代後期であることが分かります。1323(元亨3)年の鎌倉幕府は北条高時政権(→14代執権)で、天皇は大覚寺統の後醍醐です。
実相寺は、江戸時代には本山・末寺の制により日蓮宗本山の玉澤妙法華寺(→静岡県三島市玉沢)の末寺として幕藩体制の一翼を担いました。玉澤妙法華寺は、曾我兄弟に父の仇として討たれた工藤祐経(くどうすけつね)の邸宅跡にあった法華堂(→日昭の庵室)が起源で、安土桃山時代後期の1594(文禄3)年に14代住職日苞(にっぽう)が伊豆国加殿(かどの)村に移転し、1621(元和7)に15代住職日産が玉沢へ移しました。なので、本山(→法華寺)・末寺(→実相寺)ともに開山は日昭です。
実相寺は、江戸時代後期の1841(天保12)年に編纂された『新編相模風土記稿』鎌倉郡材木座村の条に次のように記されています。
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材木座村
実相寺
弘延山と号す、豆州(→伊豆国)玉澤妙法華寺末、開山日昭、元亨三年(鎌倉時代後期→1323年)三月廿六日寂す、本尊三宝を安ず。
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【実相寺の参道・山門】
江戸時代に創建された木造の医薬門です。柱には「日昭尊者濱土法華堂霊跡」と書かれた札が掛けられています。






(南無妙法蓮華経)
【実相寺の本堂】





【実相寺の境内】

(庫裏)


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