常光寺(神奈川県藤沢市)を訪問しました
八王山 摂取院 常光寺(→神奈川県藤沢市本町4丁目)は、戦国時代後期の1572(元亀3)年に本山である天照山 蓮華院 光明寺(→神奈川県鎌倉市材木座6丁目)の27代住職明蓮社光誉(西隠)が自身の隠居所として創建した浄土宗寺院です。
本尊は阿弥陀三尊立像で、中尊は像高99cm・全高204cmあり、脇侍2体は江戸時代に彫られたものです。中尊は仏師安阿弥の作で源頼朝の持仏と伝わりますが、実際には南北朝時代に彫られたもので鎌倉扇ガ谷にあった阿弥陀堂から移されたものといいます。
1872(明治5)年8月16日から1964(昭和29)年までの約90年間、常光寺境内に藤沢駅邏卒屯所(→のち藤沢警察署と改称)が置かれたため、山門の前に藤沢警察署創設百年の記念碑とそれを伝える石碑が建てられています。
常光寺は、江戸時代後期の1841(天保12)年に編纂された『新編相模風土記稿』高座郡坂戸町の条に次のように記されています。
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坂戸町
常光寺
八王山無量院(→寺の印刷物では摂取院)と号す、浄土宗鎌倉光明寺末、元亀三年(→1572年)本寺二十七世明蓮社光誉建立して退隠の所とす、本尊阿弥陀長(ながさ)三尺(→約90cm)安阿弥作、頼朝(→源頼朝)の持仏なりしと云(い)ふを安ず。
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【常光寺の山門】





【常光寺の本堂】








【常光寺の内陣】



【常光寺の庚申供養塔2基】
藤沢市指定有形民俗文化財




【常光寺の境内】







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↓↓本山であった天照山 蓮華院 光明寺


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