川和山王神社(神奈川県横浜市都筑区)を訪問しました
川和山王神社(→神奈川県横浜市都筑区川和町)は、創建年代等は不詳ですが、『新編武蔵風土記稿』に記載があるため1830(文政13)年には創建されていたことが分かります。社殿には3基の神輿(みこし)が祀られています。
山王信仰は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて天台宗の総本山である比叡山延暦寺(→滋賀県大津市坂本本町)の麓にある日吉大社(ひよしたいしゃ→滋賀県大津市坂本5丁目)より生じた神道の流派で、唐から帰国した最澄(さいちょう)が、修行地の天台山国清寺(→現在の中国浙江省台州市天台県天台山)を模して比叡山延暦寺の地主神(→鎮守神とも)として山王権現(さんのうごんげん)を祀ったことから始まります。
神仏習合の頃は神(→垂迹=仮の姿)は仏(→本地=本来の姿)と同じものとされ、大山咋神(おおやまくいのかみ)が山王権現(さんのうごんげん)の垂迹とされました。
〖祭神〗
・大山咋神(おおやまくいのかみ)
・大物主神(おおものぬしのかみ)
川和山王神社は、江戸時代後期の1830(文政13)年に編纂された『新編武蔵風土記稿』都筑郡川和村の条に「山王社」として次のように記されています。
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川和村
山王社
見捨地、二畝、村の中央にあり。
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【川和山王神社の鳥居】

【川和山王神社の社殿】




【川和山王神社の境内】

二十三夜塔は1845(弘化2)年)建立、地神塔は1911(明治44)年12月建立

堅牢地は建立年は不明ですが側面に「地に続いて神があると思ふ」と刻まれています。


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