常安寺(神奈川県川崎市麻生区)を訪問しました
妙香山 常安寺(→神奈川県川崎市麻生区上麻生7丁目)は、戦国時代にこの地の地侍小嶋佐渡守高治(→法名光照院常安)が開基、妻(→法名彗性院妙香日芳)が日鏡を招いて開山したと伝わる日蓮宗寺院です。寺伝には1515(永正12)年7月の創建で、1544(天文13)年2月に再建したと記されます。
1597(慶長2)年に江戸入りを果たした徳川家康から番神堂領6石を安堵されました。江戸時代には本山・末寺の制により長興山 妙本寺(→神奈川県鎌倉市大町1丁目)の末寺として幕藩体制の一翼を担いました。
常安寺は、江戸時代後期の1830(文政13)年に編纂された『新編武蔵風土記稿』都筑郡上麻生村の条に次のように記されています。
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上麻生村
常安寺
境内御朱印地の内、村の東にあり、日蓮宗、相州鎌倉郡比企谷妙本寺末、妙香山と号す、開山日鏡永正十三年(→1516年)七月寂す、其後天文十三年(→1544年)二月再建ありと云(いう)、開基光照院常安、俗名は小嶋佐渡守と云(いう)、永正十一年(→1514年)九月二十一日卒す、客殿六間に七間巽向なり、本尊三宝を安ず、常安の室彗性院妙香日芳は、永正十六年(→1519年)十一月十三日卒す、かれが先祖の位牌は相州矢口清滝寺にあるよし云伝(いいつた)へり、慶長二年(→1597年)番神堂領六石の御朱印を賜はれり、境内に古碑一基あり、文明十六年(→1484年)妙祐禅尼とゑり付たり。
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【常安寺の参道】



【常安寺の山門】



【常安寺の本堂】







【常安寺の境内】




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↓↓本山の長興山 妙本寺


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