浄慶寺を訪問しました➁
麻生山 寿光院 浄慶寺(→神奈川県川崎市麻生区上麻生6丁目)は、安土桃山時代の1584(天正12)年に北条氏遺臣で徳川氏旗本となった三井左衛門尉(→法名寿光院清誉浄慶居士)が開基し、僧の証蓮社誠誉順阿長応が開山したと伝わる浄土宗寺院です。創建時の山号・院号は滝沢山 春林院であったといいます。境内には神仏習合の名残りで秋葉大権現(秋葉神社)があり、一対の狛犬は徳川将軍家の菩提寺の一つである無量山 小石川伝通院(→東京都文京区小石川)から移されたと伝わります。江戸時代には本山・末寺の制により松亀山 本覚院 泉谷寺(→神奈川県横浜市港北区小机町)の末寺に属しました。
浄慶寺は、江戸時代後期の1830(文政13)年に編纂された『新編武蔵風土記稿』都筑郡上麻生村の条に次のように記されています。
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上麻生村
浄慶寺
除地、二段五畝歩、村の中央にあり、浄土宗、橘樹郡小机村泉谷寺末、滝沢山春林院と号す、開山証蓮社誠誉順阿長応、元和元年(→1615年)十一月二十日寂す、開基は当村の地頭法名寿光院清誉浄慶居士、これも開山と同じく元和元年に卒すと云(いう)、客殿六間四方西向(にしむき)なり、本尊弥陀立像にして長(ながさ)一尺五寸(→約45cm)ばかり、慈覚大師(→円仁)の作なりと云(いう)、年代は伝(つたえ)ざれど、地頭より高十五石を寄附せり。
秋葉祠
本堂に向て右の丘上にあり、二間に三間西向(にしむき)なり、神体は長(ながさ)一尺八寸(→約54cm)許(ばかり)、其作を伝へず。
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【浄慶寺の山門】

【浄慶寺の本堂】



【浄慶寺の境内社(秋葉大権現)】





【浄慶寺の境内】








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↓↓浄慶寺を訪問しました➀(羅漢像たくさんver.)
↓↓秋葉大権現を訪問しました➀
↓↓本山の松亀山 本覚院 泉谷寺


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